
ルナ
最近、小麦アレルギーになってしまって、何を備蓄したらいいのか悩んじゃう。どうしよう?

ミネルヴァ
災害時の食事について、不安を感じている方は多いようですね。でも安心して!食べられるものは案外たくさんあるのよ。

これ全部もう食べられなくなっちゃって、一体これからどう備蓄していけばいいの~?
小麦アレルギーと防災備蓄の現状:支援物資は小麦依存が高い
はじめまして!防災マニア&小麦アレルギー当事者のUkaが、災害時でも安心して食べられる小麦不使用(グルテンフリー)備蓄の始め方と実践法をまとめました。
小麦アレルギーが分かった瞬間、長年準備してきた備蓄の多くが “食べられない”現実に直面しました。避難所の配布食や炊き出しは、 パン・クラッカー・乾麺など小麦由来の食品が中心になりがちです。小麦を食べられない私たちは、その時に備えられているでしょうか?
コンタミネーション(アレルゲン混入)のリスクに注意
炊き出し等の調理環境では、意図せずアレルゲンが混入する コンタミネーションが起こり得ます。アレルギー当事者にとっては 命に関わるリスクとなるため、自分に合った備蓄を平時から整えることが重要です。

災害時、自宅が無事で危険が無く安全ならば、避難所には行かず、在宅避難という手も。その時に、この備蓄が役立ちますよ。
グルテンフリー備蓄の始め方:ローリングストックで無理なくスタート
「自分に合った備蓄」を始める第一歩が ローリングストックです。普段食べるグルテンフリー食品を少し多めに買い、 古い順に消費→食べた分を補充します。
ローリングストックのメリット
- 賞味期限切れを防ぎやすい(在庫が回転する)
- 災害時にも食べ慣れた味でストレスが少ない
- アレルギー対応食品と相性が良い(少しずつ移行できる)
失敗しない入れ替えルール(簡易チェック)
- 在庫は「同じ棚・同じ箱」にまとめ、新しい物は奥、古い物を手前へ
- 月1回、賞味期限を確認して消費計画に反映
- 買い足しは「いつも食べる銘柄を優先」→非常時にも食べやすい
災害時の主食:米粉麺・豆粉麺の選び方
パスタ・うどんが難しくても、いまは代替主食が豊富です。 米粉麺(ライスパスタ)や豆粉麺(ZENBヌードル)は、 茹で時間が短い製品も多く、熱源と水の節約に役立ちます。
米粉麺(ライスパスタ)
- 小麦不使用で安心。短時間で茹で上がるタイプが非常時向き
- 和洋どちらの味付けにも合わせやすい
豆粉麺(ZENBヌードル)
- 高たんぱく・高食物繊維。栄養を取りつつ満足感が得られる
- ソースの絡みが良く、食べ応えがある
長期保存できるグルテンフリー非常食:アルファ米・米粉パン
白飯・わかめ・ドライカレー・おこわなど、 アルファ米は味バリエーションが豊富です。水またはお湯で戻せ、 スプーン付き製品もあり衛生的に食べやすいのが利点。
米粉パン・グルテンフリー乾パン
- 米粉パンなどは長期保存可能な商品も
- 食べ慣れた甘さ・食感の商品を平時から試しておく
保存年数と保管の注意
- 外装の直射日光・高温多湿を避ける(車載可の製品もあり)
- 数か月に一度賞味期限を確認し、期限の近い順に消費
非常時の栄養管理と副食:たんぱく源・野菜・間食をどう補う?
主食に加えて、副食でたんぱく質・ビタミン・ミネラルも補いたい。
たんぱく源(缶詰・豆類・レトルト)
- 魚・肉・大豆の缶詰は常温で長期保存が可能
- 小麦不使用表示のレトルト(カレー等)を選ぶ
野菜不足の補い方(野菜ジュース・乾燥野菜・サプリ)
- 乾燥野菜は回転消費(ローリング)で鮮度を保つ
- 長期保存には野菜ジュース+サプリの併用が現実的
非常時の間食(メンタルケアにも)
- 米粉クッキー・SOYJOYなど手軽にカロリー補給できるものを常備
- 甘味はストレス緩和にも有効(食べ慣れた銘柄を)
災害時に役立つポリ袋調理の基本:水と衛生を守る
高密度ポリエチレン袋を使った湯せん調理は、鍋を汚さず洗い物が減るため、 断水時でも衛生的に調理できます。主食・スープ・蒸しパンなどレパートリーも豊富。
必要な道具
- 湯煎調理対応のポリ袋(アイラップ等)
- 大きめの鍋&底に敷く皿
- カセットコンロ&燃料
- トングor耐熱手袋
基本手順(安全に作るコツ)
- 具材と調味料を袋に入れ空気を抜いて結ぶ
- 湯を沸かし鍋底に皿を敷く→弱~中火で加熱維持(袋が鍋肌に触れないよう注意)
- 加熱後は清潔なトング等で取り出し、器へ。同鍋で複数品同時調理も可能
今日からできる小さな一歩(まとめ)

いつか来る災害の為に、今、私たちに出来ることは…?
- スーパーでグルテンフリー食品を1点多めに買いローリングを開始
- 米粉麺/豆粉麺+缶詰+アルファ米+野菜ジュースの最小スターターキットを作る
- 週末にポリ袋調理を1品試しておく(非常時の自信になる)
本記事は個人の体験に基づく情報提供です。体質や症状には個人差があるため、 原材料表示の確認や医療・公的機関の指針も併せてご参照ください。

次回は、「小麦アレルギーでも安心な防災備蓄の始め方」をご紹介します。保存年数・味・調理手間・コスパを徹底比較しますね。
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